松羽陶房 宇田川雅章

 

数々の陶芸技法のなかで「切り込み」は宇田川さんのオリジナル。
玄人の陶芸家をうならせるほどの超絶技巧です。  
制作の手順は、まず白い器胎を作ります。次に器の表面に紋様を彫り込み、その溝に多彩な色土を埋め、さらに全体を黒か白の化粧土で被ってしまいます。  
この時点で器は真っ黒か真っ白。その表面を鋭利な刃物で切り込むと、元の紋様が見えてくるという次第。  
制作中に土が乾かないよう、細工にはスピードが求められる反面、一点一画も疎かに出来ないという正にプロフェッショナルな仕事です。  
この水際立って正確で慎重な手腕から生まれてくる作品は、表現の精緻さが明快さと矛盾せず、形態の引き締まった美しさが気品を高めています。  
ここでしか買えない「こだわりの逸品」を御紹介します。 

宇田川 雅章

1954年東京に生まれる。
笠間にて修業を積み、1981年独立築窯。
日本陶芸展・日本伝統工芸展等、公募での入選・入賞多数。
個展・グループ展活動の他、カナダ・ケベックにて作品を発表するなど海外でも高い評価を受けている。
現在、新綜工芸会会員および委員。