七宝彫金作家 飯尾京子 回顧展

□2025/06/23(月)~06/28(土)会期中無休
11:00AM~7:00PM(最終日は5:00PMまで)

長年にわたり「遊空間七宝彫金展」の主宰として、
独自の美意識と技術で七宝彫金の世界を切り拓いてこられた飯尾京子先生。
その創作人生を振り返る回顧展が、ご遺族のご協力のもと、実弟・飯尾恭二氏を主催者として開催されます。

東京藝術大学大学院彫金科を修了後、
有線七宝・鍛金・彫金の分野で国内外の展覧会に多数出品。
1997年にはスペイン国際七宝展で大賞を受賞するなど、
国際的にも高い評価を受けてきました。
本展では、先生が生涯をかけて制作された
有線七宝によるジュエリーアートや立体作品の数々を展示いたします。
繊細な銀線と釉薬の重なりが織りなす色彩と造形は、
まさに現代の宝物。
作品一つひとつに込められた情熱と静謐な美をご堪能ください。

【 略  歴 】
1955年 愛媛県生まれ。
1981年 東京藝術大学大学院彫金科修了。
以後、有線七宝・鍛金・彫金を融合させた独自の表現を追求し、国内外の展覧会に多数出品。
1997年 スペイン国際七宝展にて大賞受賞。
その後もアメリカ、フランス、ドイツ、スイスなどで作品を発表し、国際的に高い評価を受けました。
日本ジュウリーデザイナー協会(JJDA)理事も務め、後進の育成にも尽力。
2020年、惜しまれつつ逝去(享年65歳)。

【 展覧会の見どころ 】
本展では、飯尾先生が生涯をかけて制作された有線七宝によるジュエリーアートや立体作品を中心に展示いたします。
繊細な銀線と釉薬の重なりが織りなす色彩と造形は、まさに現代の宝物。
作品には、自然や詩情、そして時代への静かな問いかけが込められており、観る者の心に深く響きます。
また、七宝制作の工程や先生の創作ノートの一部も展示予定。
「色を焼き重ねるたびに、心の奥にある記憶が浮かび上がるようだった」と語った先生の言葉が、作品の一つひとつに息づいています。

20250623 IIO-Kyoko

現代における七宝表現の可能性を切り拓いた飯尾京子先生の軌跡を、ぜひ会場でご体感ください。