手作り5人展
『あとりえ うおぷく』 大平晃司さんは【染めの仕事】です。東京新宿の染色工房で働き覚えた伝統的染色技術を活かして、オリジナルデザインのバッグ・ポーチ・ブックカバー・Tシャツなどの作品を制作しています。
デザイン・図案を考えて型紙を作り、摺り込み染を主に柿渋染・絞り染・浸染で白生地を染め、その生地を裁断・縫製して仕上げるまで、正に首尾一貫した一人の手仕事です。絵柄はネコ・カエル・フクロウ・タツ・ウサギなどのキャラクターものが中心。バッグの持ち手の凝りようなど、既製品では決してお目にかかれない魅力的な逸品ながらも、お値段が大変手ごろというのが、また嬉しいところです。
『りびおん工房』 小川雅恵さんは愛知県名古屋市の陶芸家。名古屋の中心部「栄」から名鉄瀬戸線に乗れば日本有数の陶磁器産地「瀬戸」までは、あっという間です。そんな地の利を活かし、多くの陶芸作家に教示を受けて15年。いまではアンモナイトをモチーフにしたデザインをメインに、独自の呉須象嵌技法で使いやすい暮らしの器を作る作家にまで長じました。余談ながら『りびおん工房』を漢字にすれば『理美音工房』とのこと。作品のイメージが浮かんできませんか・・・?
『honey dog(ハニードッグ)』犬上マリヤさんは犬を中心にしたDog Artの創作活動をしています。羊毛フェルトで作り出された可愛いワンちゃんたちは、思わず本物?と目を疑うようにリアルです。フェルトという素材特有のほっこりとした温かさと、犬たちの愛らしい仕草や表情に心が癒されます。パステル画による似顔絵や、羊毛フェルトレリーフ、羊毛フェルトキーホルダーも素敵です。
陶磁器ペイント作家の倉田晴子さんは白い器をキャンバスに、まずは描きだしてみます。描いた絵で発展していく器です。色を塗ったり、模様をつけたりして、自由にお絵かきをする感覚なんですね。すると、ストーリーが器の中に入って動き出します。その時々で描かれる絵によって、器の情景が変化していきます。万華鏡で見た一瞬の世界を切り取った『宇宙の皿』も独自の世界観を発してします。低温焼成ながら、電子レンジ・家庭用食器洗浄機の使用も可。「飾る」と「使う」を相互に楽しむことができます。
小島さんの作品の特徴は彫金の経験から皮革を金属のように仕上げていること。お母様の趣味のレザークラフト、お父様の趣味の油絵、自らの彫金の技術を合体させて独自の作風を確立した創作レザーアートです。デザインはユニークで面白く、そして楽しい。実用的には超軽量。長く使うほどに独特の艶が出てきます。
――■ 出品作家 ■―――――――――――――――――――――――――――――――――
創作染め / 「あとりえ うおぷく」 大平晃司
陶芸・食器 / 「りびおん工房」小川雅恵
羊毛フェルト / 「honey dog(ハニードッグ)」犬上マリヤ
ペイント食器、宇宙の皿 / 倉田晴子
皮革アクセサリー / 「創作レザーアクセサリーWELL」小島厚子
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