おつつみ市~手ぬぐいと風呂敷~

□2021/06/14(月)~07/16(金)
11:00~19:00(最終日は5:00PMまで)
 

古くからの生活道具である「手ぬぐい」と「風呂敷」は、汗を拭ったり物を包んだり色々に使えて便利ですね。
オシャレな「手ぬぐい」と「風呂敷」をご紹介する「おつつみ市」では風呂敷の普及と風呂敷文化の復興に努める京都の老舗「宮井」「むす美」「有職 YU-SOKU」の風呂敷を展示販売。
花のお江戸の情緒・風流・心意気を巧みに映した、東京は谷中「いせ辰」の品や、横浜から「新しい和」を発信するテキスタイルブランド「濱文様」の品なども賑やかに並びます。手頃な価格のギフトやお土産としても重宝します。どうぞお楽しみください。

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『おつつみ市』は手ぬぐいと風呂敷の魅力をご紹介する展示即売の企画展です。

手ぬぐいを「昔のタオル」とイメージする方が多いかもしれません。しかしながら手ぬぐいとタオルは、まったく別のものです。
まず、絵柄が多彩でコレクション性の高いことが魅力です。「市松」「青海波」「雪輪」といった伝統文様から「パンダ」まで豊富なデザインは見ていて飽きることがありません。なかには誰もが知る葛飾北斎の「富嶽三十六景」のなかに豆柴と黒柴を、こっそりと忍ばせるなど機知にとんだパロディものもあります。

現代と古典の美術工芸を組み合わせ、着想を得ることで日本のアート&クラフトデザインの魅力を新たな視点で見つめ直すことのできる和心アイテムが「手ぬぐい」なのです。

もちろん手ぬぐいは実用的にも衛生的で機能性にも大変優れています。

 ●理由その壱:生地が薄いためコンパクトに畳めるので収納に優しい。
 ●理由その弐:縦と横の糸だけで織られた平織り構造は糸と糸の接点が少ないため、汚れが落ちやすい。
 ●理由その参:晴れた日なら干して30分もすれば、さっさと乾くほど手ぬぐいは乾くのが早い。
  ※ 縦の両端が切りっぱなしで縫われていないことが理由です。ハンカチなど端を縫っているものと比べて、ずっと早く乾きます。
   ほつれた糸はハサミで切り洗濯を重ねることで、ほつれが端から1~1.5センチ程度まで進むと、それ以上はほつれなくなります。
 ●理由その四:両端を縫っていないので、汚れが端に溜まらずに衛生的。

手ぬぐいはタオルやハンカチのような用途以外にも、物を包んだり、首や頭に巻いたり、枕に敷いたりと、布として活用できる範囲が日本の風土と日常生活にとても適応した便利グッズです。

身近な手ぬぐいを通して古今の文化をつなぐ豊かな水脈をご堪能いただければ幸いです。

次に掲げるのは「風呂敷」です。
今回は風呂敷に馴染んで頂きたいと思い、手頃な50センチ角の小布チーフ(税込価格\660)を100種類近くも集めました。
布地は綿素材の中で最も人気のあるシャンタン生地を使用しています。繰り返し洗えて重い荷物も安心して包める丈夫さがあるため、用途はハンカチや食事時のひざ掛けにしたり、御弁当包みにしたりして活用できます。
またちょっとしたギフトのラッピングクロスに使ったり、ミニタペストリーとしてお家に飾るのもお洒落です。

絵柄も豊富。鳥獣戯画にはじまり歌麿、写楽、北斎、国芳の浮世絵から尾形光琳の「燕子花図屏風」、俵屋宗達の「風神雷神図屏風」まで日本美術〈夢の競演〉が見られます。
ほかにも北欧デザイン調から四季の意匠まで多彩なバリエーションがありますので、お正月、雛祭り、桜、端午の節句、あじさい、七夕、金魚、花火、お月見、ハロウィン、紅葉、クリスマスと集めれば季節を巡るお部屋の歳時記飾りが揃います。

90~120センチ角の大判サイズの風呂敷も、伝統柄をリスペクトしながらもモダンでファッショナブルなデザインを採用したり、新しい発想で使い方のアイデアを提案したりすることで人気が高まっています。
人間国宝・文化功労者の芹沢けい介の型絵染や正倉院の宝物裂を再現した風呂敷も、泰西名画を手軽に楽しむ感覚で身近なものとなりました。

風呂敷の人気の理由はなんでしょうか?

 ●理由その壱:用途が広いので便利です。ギフトラッピングにすれば贈り物に「風呂敷包み」で気持ちを添えることができます。
        日常使いでは、例えば四隅の隣り合う部分を結びハンドルを二つ作れば即席の買い物袋になります。
        スイカや酒瓶などの丸くて重いもの、不定形なものを複数包むのにも最適です。
        余話ですが、骨董屋さんの丁稚奉公は風呂敷の包み方を教え込まれるそうです。
 ●理由その弐:ウエストポーチやお散歩バックとしてファッションアイテムに使えます。
 ●理由その参:インテリアで楽しめます。タペストリーやテーブルクロスとして装飾的に活用できるのはもちろん
        ティッシュボックス包み、植木鉢カバー、籠の覆いやクッションカバーなど工夫次第でいろいろと実用的にも使えます。
 ●理由その四:素材のほとんどは綿ですので、丈夫で繰り返し洗濯が出来ます。
        風呂敷はエコバッグとして使える環境にやさしい暮らしを実践するための強い味方です。

以上のような実用性に加え、風呂敷には日本独特の美意識や精神が込められています。
風呂敷そのものに雅趣があるのも長所です。美しい柄や風合いが使う人の心をきっと豊かにすることでしょう。

これまでスペースの制約からまとまってご紹介することの難しかった和布の魅力を、楽しくひも解く展示会となっております。どうぞお見逃しなく。

手ぬぐいのお値段 \880~\1,320(税込価格)/大判風呂敷のお値段 \1,650~\4,400(税込価格)

――■ つくり手  ■―――――――――――――――――――――――――――――――――
    横浜捺染(よこはまなっせん)で染め上げた手ぬぐいと風呂敷の「濱文様」
            京都のふろしきメーカー「むす美」
       風呂敷の普及と風呂敷文化の復興に努める京都の老舗「宮井」
       昭和23年創業の京都の老舗風呂敷メーカー「有職 YU-SOKU」
         木綿の風呂敷と粋な手ぬぐいの江戸の老舗「いせ辰」
                           ※すべて安心の日本製です
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『おつつみ市』が7月2日(金曜日)読売新聞朝刊で紹介されました。【TOKYOウィークエンド イベント情報】欄です。
大手新聞だけに、ご覧いただきました方も多いようです。ご来店の際、新聞を見て来ましたとお声がけ頂けることが何度かありました。

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