青と白の器三人展
□2022/06/23(木)~07/08(金)
11:00~19:00(会期中日曜日休み)
白磁の素地に青い絵具で絵柄を描く染付技法で、主に食器を制作する陶芸作家3人が集まった「青と白の器三人展」です。
染付とは素焼した白い磁器土の器胎にコバルトを含んだ呉須という絵の具で模様を描き、その上に透明な釉薬をかけて本焼したものです。
伝統とモダン。食卓を涼やかに演出する『染付』の多様な魅力をご堪能下さい。
『百目木舎』岩田ゆりさんは岩手県一関市に窯を構えています。
愛知県瀬戸の窯業訓練校を卒業し一時期、瀬戸で作陶に励んだこともあり、このことが3人の陶芸家の共通項ともなっています。
岩手というと柳田国男の『遠野物語』(とおのものがたり)を連想してしまうのですが、そんな民話や逸話、伝承を彷彿とさせるような興味深い絵柄が岩田さんの器の特徴といえましょう。
どこか懐かしく、摩訶不思議な独自の世界観に強く惹かれます。
どこか懐かしく、摩訶不思議な独自の世界観に強く惹かれます。
『豆まき工房』小長谷節子さんは静岡県掛川市の陶芸家です。
伝統とモダン。古典的な青海波にウサギの絵柄もあれば、ポップな福良スズメをチョークで描いたり、お花を大きく大胆に描いた構図もあり、デザインの多様性に驚かされます。
また、一口に青といっても色味のバランスを変えて、ネイビーブルーからスカイブルーまで多彩な配色が見事です。
三重県伊勢市で作陶に励むのは『花野窯』前田和子さん。繊細で淡い色香の漂うような風情が魅力です。
その微妙な藍と碧の色使いは誰にも再現できないと思えるほどです。
移ろう季節と向き合うなか、自然を藍と碧の世界に写し出すことで生まれる、一切の虚飾を排した清潔な潔さに魅了されてなりません。
――■ 出品作家 ■―――――――――――――――――――――――――――――――――
岩手県一関市 / 「百目木舎」岩田ゆり
静岡県掛川市 / 「豆まき工房」小長谷節子
三重県伊勢市 / 「花野窯」前田和子
―――――――――――――――――――――――――――――――――■ 出品作家 ■――