展示会スケジュール

草木染展

□2013/09/18(水)~09/23(月・秋分の日)
11:00AM~7:00PM(初日は1:00PM開場/最終日は4:00PMまで)
 
――■ 出品作家 ■――――――――――――――――――――――――――
  青木 美智子  浅川 晴美  石井 紀子  石原 美智子  川添 弓子
  木下 紀美子  小和瀬 恵美子  篠崎 節  柳井 厚子  余川 淑子
――――――――――――――――――――――――――■ 出品作家 ■――

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草木染の研究に半生を注いできた染色家 篠崎 節(しのざき みさお)さんと、
篠崎さんが創作活動を通じて知り合ったお仲間たちとのグループ展です。
 
出品作はストール、バッグ、タペストリー、着物、着尺地、帯、のれん、洋服、卓布など­色々です。
 
自然の花や木を使った染料は正倉院の時代からありましたが、
明治以降は合成染料が使わ­れるようになり、藍染などを除いてほとんど途絶えてしまいました。
 
自然界の植物を染料として布を染める「草木染」は、いまではその言葉自体、大変ポピュ­ラーですが、
元来は昭和5年に島崎藤村と親交のあった長野県出身の文学者・山崎 斌(やまざきあきら/1892~1972年)が命名した創作語です。
 
篠崎さんは山崎 斌の子息 山崎青樹氏とともに、技法の基礎も定まらぬ草創期から、
何百種類という植物を採集して­様々な試行錯誤を繰り返し、現在の草木染の技法を完成させました。
天の恵みと地の祝福によってもたらされ、自然の命を慈しみ、染め上げた布たちに魅了さ­れる作品展です。
 
篠崎 節さんの人と作品は店主ブログ【モノもの応援帳】にて詳しくご紹介中。どうぞのぞいてみてください。
 
草木染展 篠崎 節と仲間たち in ぎゃらりー小川 2011 を You Tube でご覧いただけます。

絵と書 ・ 陶 ふたり展

□2013/09/09(月)~09/14(土)
11:00AM~7:30PM(最終日は5:30PMまで)
 
――■ 出品作家 ■――――――――――――― 
            絵と書 : 田村 英巳  
            焼き物 : 渡辺和比古 
―――――――――――――■ 出品作家 ■――
 
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共に古典に対する造詣が深く、古格を偲ぶその姿勢が作品を雅致深くしています。
 
田村さんは、ついこのあいだまで高校の書道の先生でした。
書を大学で学んだのち、渡辺­鍔空先生の薫陶を受け、絵と書の道を歩んでおられます。
絵には黒や褐色を主調とした、­風格ある重量感があり、明と暗、光と影が、幽玄で象徴的な世界を創り上げています。
 
さて、彩りを持たないながらも千変万化する墨の色に魅了されるのが書。
語りかけてくる­様な言葉を感じさせる字、薄墨で優しい字、飛び出して来るような元気の良い字。
この言­葉を、この字で書いてみたいという作者の情熱が伝わる、力のこもった作品が並びました­。
 
渡辺さんは埼玉県熊谷市に生まれ、日本画家にして陶芸家である父君、鍔空先生に師事さ­れました。
窯は登り窯で、時には染色やステンドグラス制作も手掛けるという多彩さも持­ち合わせています。
また多くの方が轆轤を廻しに通って来られるという「扉工房」の主宰でもあります。
 
作品は伝統に根ざし、あるいは新しい意匠に創意をこらし、一個の湯呑に、一枚の皿に心­を砕いた逸品揃いです。
風情豊かにして心が彩られる思いの作品が数々並びました。
 
渡辺和比古さんの人と作品は店主ブログ【モノもの応援帳】にて詳しくご紹介中。どうぞのぞいてみてください。
 
渡辺和比古・田村英巳 ふたり展 ━ 絵と書、陶 ━ 2012 in ぎゃらりー小川 を You Tube でご覧いただけます。

木下マル子 手編ニット作品展 2013

□2013/09/04(水)~09/07(土)
 午前11時~午後6時(最終日は午後4時まで)
 
キャリアは、なんと半世紀という手編みニット界の草分け、木下マル子さんの作品展です。
 
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既に八十歳台の木下さんですが、現在も松戸・品川・国分寺など数箇所の教室で、
二十数人の方々を指導されるなど、ご高齢ながらも大変お元気。
 
作品は、サマーヤーン(麻などの夏糸)を使用した夏物から、
二本どりのウールのジャケットまで、幅広く取り揃える予定ですが、時間をかけて丁寧に編み上げるだけに、
総点数はあまりありません。是非お早目のご来廊をお勧めします。 
 
また、糸は主に色も綺麗なことで定評のあるイタリア製。一部、イギリス製も使用しますが、
残念ながら和製の糸は硬くて、編んでいても肩がこるので使えないとのこと。
モヘアや、軽くて暖かな、肌触りも最高の高品質ウール素材など、
カシミヤ素材にも負けない世界最高品質の手編み糸を使用されています。
 
編み手の自分自身が、編んでいて肌触りの良い、気持ちの良いものならば、
きっと着る方にも心地良いはずとの信念から。糸はなるべく上質のものを探して選んでいられるとのことです。 
熟練の技術と厳選された素材で作られた<本当のこだわり>のあるニット作品は、
この道50年の木下さんならではの手業の結晶。多くの方々にご覧頂きたい逸品です。
 
木下マル子 手編ニット作品展 in ぎゃらりー小川 2011.6.27~7.2を You Tube でご覧いただけます。

備前 清水政幸 作陶展

□2013/08/29(木)~09/03(火)会期中無休
 午前11時~午後7時(最終日は午後3時まで)
 
釉薬を一切使わず薪の炎だけによって堅く焼き締められた土肌の【窯変】には、一つとして同じものがありません。
炎の芸術【備前焼】作家の清水 政幸(しみず まさゆき)先生の個展です。
酒器を中心に向付、皿鉢など「手にとってお楽しみいただける備前焼」が並びます。
 
今回は特に岡山県津山市の勝間田という場所の土を使った作品が注目されます。
勝間田(かつまだ)の土独特の黒い光沢のある土肌からは、備前焼の代名詞とも言える、
緋襷(ひだすき)や胡麻(ごま)、 牡丹餅(ぼたもち)、桟切り(さんぎり)とは違う造化の妙を堪能できます。
 
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東京有楽町 備前焼専門店『泰弘堂』のご店主様から
ブログ『泰弘堂 店主だより』で下記のようなお言葉をいただきました。
 
『こじんまりとした清潔感のある会場で、徳利、ぐい呑を主体に湯呑、壺、花入、掛花入などすっきりと展示されています。
清水さんもいらっしゃって、お客様との会話に花を咲かせていました。
 
ともあれ、造形の新鮮さ、焼味の深さ、とくに今回は勝間田土の作品が人気だそうです。
たしかに徳利、ぐい呑、湯呑、壺など勝間田土のジワリとした雰囲気は当店でも評判をよんでいます。
 
比較的お手ごろな価格の向付なども展示されて使って楽しむ作品が目を引きます。
清水さんのファンならずともぜひご覧になっていただきたい個展です。』
 
【 陶  歴 】
 昭和18年 横浜市戸塚区笠間街に生まれる。
 昭和42年 備前焼独特の「土」の魅力にひかれ、森 陶岳の門を敲く。
 昭和50年 備前長船の土師(はじ)に、半地下式窖窯を築窯する。(以後年2回焼成)
 昭和53年 昭和53年4月3日開窯の師・森 陶岳の「相生大窯」(全長50メートル)の仕事に参加。
 昭和56年 新しく窖窯を築窯。(年2回焼成。平成17年まで。)
 昭和58年 1月 東京・南青山グリーンギャラリーにて備前作陶展開催。(以後し、昭和60・62・63年に開催。)
      6月 第17回備前陶心会展にて「山陽新聞社賞」受賞。
 昭和61年 4月 天満屋にて作陶展。
 昭和62年 8月 日本伝統工芸展入選。茶の湯の造形展入選。
 平成 3年 ぎゃらりいおくむらにて作陶展開催。(以後隔年~開催)
 平成 4年 東京新宿・小田急百貨店にて作陶展開催。(以後隔年~開催)
 平成 5年 1月 第24回備前陶心会展にて「山陽新聞社賞」受賞。
 平成 6年 3月 森 陶岳師の「寒風大窯」に参画。(全長53メートル・焼成期間60日)
      日清めん鉢大賞展入選。ビアマグランカイ入選。
 平成15年 4月 森 陶岳師の新大窯に参画。(全長90メートル)
 平成18年 7月 窖窯を新しく築窯。
      12月 初窯出し。
 平成23年 6月 東京日本橋三越本店にて作陶展開催。
 平成24年 3月 岡山天満屋葦川会館にて森 陶岳大窯一門展開催。
 
 陶友会会員、陶心会会員。
 
* * * * * * * 作家全日在廊 * * * * * * *
 

前田和子&会津無一窯 鈴木幹雄・孫枝【青と白の器展】

□2013/08/8(木)~08/20(水)会期中日曜休み
 
伊勢の前田和子さんと、会津の鈴木幹雄・孫枝ご夫妻による染付磁器の器展です。
 
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まずは花野窯、前田和子さんからご紹介。
三重県伊勢に生まれた和子さんは、愛知県瀬戸で修業し1988年に同地で独立。途中から実家のある伊勢に窯を移転し
染付一筋に励んでこられました。
テーマは山野草。繊細で淡い色香の漂うような風情は、非凡な描技あってのこと。移ろう季節と向かい合うなかで作られた器からは、
青と白を超えた豊かな彩りの世界が感じられます。
 
前田和子さんの人と作品は店主ブログ「モノもの応援帳」にて詳しくご紹介中。ちょっとのぞいてみてください。
 
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一方は雪深い北会津で、白磁三昧のものづくりに打ち込む鈴木幹雄・孫枝さんご夫妻。
ふたりの仕事は、ご主人が器胎を作り、絵付けは奥さんがもっぱらに。ぽってりとしたあたたかみある生地と
ガッツあふれる元気な手描が魅力です。
 
鈴木孫枝さんの絵のモティーフは実にバラエティー豊か。 山野草もあれば、洋花・観葉植物もあり、パイナップル・マンゴーといった果物から、色々な野菜、果てはホッキ貝まで描きます。類稀な個性に出会う喜びが待つ作品展です。
 
会津無一窯 鈴木幹雄・孫枝ご夫妻の人と作品は店主ブログ「モノもの応援帳」にて詳しくご紹介中。ちょっとのぞいてみてください。
  
前田和子・無一窯(鈴木幹雄・鈴木孫枝)器展 in ぎゃらりー小川 2011を You Tube でご覧いただけます。

山崎清孝 ・ よこたしょうこ二人展 【陶器と鉛筆画】

□2013/07/18(木)~07/31(水)会期中日曜休み
11:00a.m.~7:00p.m.

クラフト作家・山崎清孝(クラフト悠季)さんと、鉛筆画家・よこたしょうこさんの二人展です。

◇◆◇クラフト作家・山崎清孝(クラフト悠季)◇◆◇
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鳥や動物をモチーフに自然の優しさと大切さを、土の温もりと素朴さで表現する愛知県瀬戸のクラフト作家 山崎清孝さんは、
生活空間に潤いを与え、見る人・持つ人の心があたたまる物づくりを心掛けています。
招き猫をメインに、フクロウの置物や、時計などのインテリアまで、多数の陶芸作品を揃え会場を癒しの空間としてくれました。

◇◆◇鉛筆画家・よこたしょうこ◇◆◇
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次にネコと犬の鉛筆画家よこたしょうこさんをご紹介します。
よこたさんは聖徳大学日本文化学科を卒業。一般企業勤務後、鉛筆画を独学で学びました。
現在は鉛筆画家として首都圏を中心に制作・展示活動をしながら、
カルチャー教室・自治体の講座などで鉛筆画教室の講師も勤められています。

今回の作品展ではネコと犬の鉛筆画をB5サイズ・A5サイズ・ハガキサイズまで展示販売。
また、よこたさんの在廊時には簡易肖像画をその場で描く企画を行いました。
簡易肖像画(ハガキサイズ)一点、制作所要時間一作品につき約20~30分。細密鉛筆画とは仕上げや作風等異なりますが、
作家直筆の一品作品を¥2,000という特別価格でお渡ししましたので
犬と猫の写真をお持ちいただく方あり、なかには人物のポートレイトを依頼される方ありと、
たいへん多くのお客様にお越しいただくことが出来ました。

前回2012年に開催した、よこたしょうこ・山崎清孝二人展 dog/cat/owl in ぎゃらりー小川を You Tube でご覧いただけます。

桃崎陶房 桃崎孝美 青瓷展

□2013/06/03(月)~08(土)
11:00~19:00(最終日は15:00まで)

当ギャラリー、初お目見えの桃崎孝美さん(熊本県阿蘇郡西原村在住)の陶芸展です。

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佐賀県有田での修行中に、青瓷に魅了された桃崎さんは「青瓷(せいじ)」に取り組んで約30年。
中国の古典に学び、試行錯誤を繰り返しつつ自分なりの作品づくりに心を砕くなか、数々の工芸展で入選・入賞を重ねてきました。

それでも「青瓷」は、表面の微小なピンホールすらも傷とみなされる繊細な焼き物だけに、日々精進を続ける毎日とのことです。
青瓷特有の形のシンプルさ、色合いの奥深さは、作家の個性を際立たせる要所です。
この機会にぜひ会場へ足をお運び頂き、絹のような質感と深みを帯びた水色の素晴らしさを肌で感じて下さい。
桃崎さんが窯の火を燃やし続けながら、絶え間なく求めた「澄み切った空の色(天青)」に
心を動かされない焼き物好きはいないはずです。

今回は食器のほかに中国宋時代に誕生した名品へのオマージュともいうべき香炉・瓶・壷なども並びます。

【 略  歴 】
1981年 佐賀県有田町で陶芸修行 福田英明氏に師事
1986年 西部工芸展・九州山口陶磁器展・西日本陶芸美術展にいずれも初入選
1989年 阿蘇郡西原村に築窯
1991年 西部工芸展 熊本県知事賞受賞
     九州山口陶磁展 毎日新聞社賞受賞
1993年 日本伝統工芸展 入選
1999年 訪中(南宋官窯・竜泉大窯・建窯・景徳鎮の古窯址を歴訪)
2001年 日本陶芸展 入選
     訪中(吉州窯・耀州窯・汝窯・鈞窯の古窯址を歴訪)
2003年 日本陶芸展 入選
2007年 日本伝統工芸展 入選
2008年 西日本陶芸美術展 奨励賞受賞
2009年 第3回菊池ビエンナーレ 入選
2011年 日本陶芸展 入選
2013年 日本陶芸展 入選
 
日本工芸会準会員
 
* * * * * * * 作家全日在廊 * * * * * * *

手作り5人展

□2013/05/27(月)~06/01(土)

創作レザーアクセサリー作家、小島厚子さんを中心とした手作り5人展。

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多彩で多様な手仕事の粋が満喫出来るグループ展です。
粘土人形(クレイアート)/ 青木由利子
染物Tシャツ(あとりえうおぷく)/ 大平晃司
銘木手作りペン(杢杢工房)/ 野村 収
未定/ 未定
皮革アクセサリー/ 小島厚子

浜渡富雄 創作陶展

□2013/05/20(月)~05/25(土)

陶芸の産地を持たない千葉県にあって、自由な発想で作品を創り発表している浜渡富雄さんの作品展。

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浜渡さんは岩手県八幡平、国立公園松尾村に生まれ、現在は日本工芸会準会員。
数々の公募展において入選入賞多数という今が旬の陶芸家です。特徴は『彩泥紙抜き』。
大変手間の掛かる細工ですが、一品一品に込められた思い入れと気合が、どんな小品一つをとってみても、大作なみの充実感を感じさせてくれます。 
作家ものだけに作品すべてが意匠を凝らした一品作。ですが決して鑑賞陶器ではありません。
料理を盛り、花を生けて、暮らしとともに活きる器です。

正野芳子 創作人形展

□2013/05/13(月)~05/18(土)

「埼玉女流工芸展(於 県立近代美術館)」に連続4回入選をとげるなど、いま注目の人形作家・正野芳子さんの代表作や新作を一堂に集めた『正野芳子 創作人形展』を開催します。

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正野さんの人形をみるとき、私たちはその豊かな表情に魅せられ、いつしか不思議なノスタルジーの世界に誘われます。
見る人すべてに、たとえ一時でも、安らぎと幸せを与えてくれるはず。
心の乱世ともいえるこの時代に生きる私たちにとって、それはかけがえのない宝物となってくれることでしょう。